Mobingi Blog from 赤坂見附

クラウド自動化ソフトウェアを提供するスタートアップの公式ブログです

「Mobingi ALM」が11月22日に大幅バージョンアップデート:「Alibaba Cloud」・富士通「K5」にも対応、マルチクラウドを実現

モビンギ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:Wayland Zhang、以下「当社」)は、クラウド自動化サービス「Mobingi ALM」の大規模アップデートされた新バージョンを11月22日に一般公開することを発表いたします。

今回発表する新版「Mobingi ALM V3(Version 3)」では、エンタープライズ用途で求められる新機能が実装されるほか、SBクラウド株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 兼 CEO:内山 敏)が国内で提供するパブリッククラウドサービス「Alibaba Cloud」および富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中 達也)が提供するパブリッククラウドサービス「FUJITSU Cloud Service K5」(以下「K5」)にも対応、「Mobingi ALM」の画面上から両サービスを操作可能にしました。

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「Mobingi ALM V3」画面イメージ1:UIエディター(スタック作成時にプルダウンで複数のクラウドベンダーが選択可能です)

 パブリッククラウドサービスが普及・一般化する一方で、インフラエンジニアの重要性と希少性も高まるばかりです。当社は、あらゆるエンジニアが「Microsoft Excel のような手軽さ」でパブリッククラウドサービスを使いこなせるようにすることを目指して「Mobingi ALM」を開発・提供しています。

新版では、役割によるアクセス権限設定(Role-based Access Control = RBAC)や監査ログ機能など、企業での利用の際に要望の大きかった諸機能を新たに追加し、導入企業の利用時の安全性とともに、経営層が求める透明性を高めました。

また、複数のパブリッククラウドサービスを機能・機会に応じて使い分ける「マルチクラウド」のニーズが高まっていることから、このたび「Alibaba Cloud」および「K5」にも対応しました。これからマルチクラウドを検討する企業をサポートするほか、すでに複数のパブリッククラウドサービスを利用している企業での複雑なリソース管理にも活用が望まれます。(※)

なお、当社は「第8回 クラウドコンピューティングEXPO 秋」(会期:2017年11月8日~11月10日)に初出展いたします。会期中、当社ブースにおいては今回発表する「Mobingi ALM V3」のデモ版を先行公開するほか、さまざまなユースケースや「Mobingi ALM」の活用方法などをご紹介いたします。

  • Microsoft Azure、Google Cloud Platformにも近日対応予定です。
  • ※ 記載されている会社名および商品・サービス名は各社の登録商標または商標です。

SBクラウド株式会社 代表取締役 兼 CEO 内山敏氏

「Mobingi ALM」が、当社の提供する「Alibaba Cloud」をサポートすることにより、ユーザーにより快適なマルチクラウドの選択肢を提供できると確信しております。

富士通株式会社 デジタルビジネスプラットフォーム事業本部長 太田雅浩氏

「Mobingi ALM」が、当社のクラウドサービス「K5」をサポートすることを歓迎します。「K5」と「Mobingi ALM」の組み合わせにより、より迅速なアプリケーションデプロイとマルチクラウド環境の利用拡大が実現されることを固く信じています。


新版「Mobingi ALM V3」で実装される諸機能

  1. ALMテンプレート:
    JSONJavaScript Object Notation)やYAMLベースで記述されたテンプレートによって、プロビジョニング、コンフィギュレーションクラウドアプリケーションのライフサイクル管理を設定可能。
    コードブロックによってインフラやアプリケーションをひとたび設定すれば、複数のクラウドプラットフォーム上での実行も、スケーラビリティや可用性(アベイラビリティ)の担保もシームレスに行えます。

  2. マルチクラウドでのプロビジョニング:
    複数の異なるクラウドプラットフォーム上でのアプリケーション展開の統合的な管理をサポート。Amazon Web ServicesAWS)やAlibaba Cloud、OpenStackなどの代表的クラウドプラットフォームや技術パートナーとの提携によって、高度なクラウドインフラの設計・構築を導入企業にご提供します。

  3. ロールベースアクセス制御(RBAC):
    組織内のメンバーにそれぞれの役割を割り当てるRBAC機能により、クラウド環境にあるデータリソースへのアクセスの制御を可能にします。
    各メンバーのリソースへのアクセス権限を関与しているプロジェクトごとに設定したり、品質保証(QA)部門には読み取り専用アクセスのみを設定するといった利用方法が可能です。

  4. 複数のクラウドベンダーで動作する新たなALMエージェント:
    今回のアップデートに際して、Linux用エージェントをGo言語に書き換え。複数のクラウドプラットフォームのLinux OS上で動作します。技術ドキュメントはオンラインでも公開しております(https://learn.mobingi.com/alm-agent)。

  5. カスタマイズ性の増した新たなUIコンソール:
    新バージョンのコンソールでのスタックのデプロイは、シンプルなUIエディター(上記 画像イメージ1参照)とJSONエディター(下記 画面イメージ2参照)のいずれからも可能。複雑なアーキテクチャもクリックのみで設定・デプロイができるようになります。

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    「Mobingi ALM V3」画面イメージ2:JSONエディター
  6. 複数のレイヤースタック:
    前バージョンまでは、定義済みのアーキテクチャによるスタックのみがデプロイ可能でした。新バージョンでは、カスタマイズされ高度に構築されたクラウド構造をひとつのスタックに設定することが可能になります。そのため、たとえば以下の図のような構成も可能になります。

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    「Mobingi ALM V3」で可能となる構成例
  7. セキュア・アプリケーション・アクセス:
    公開鍵認証によるSSHでのインスタンスへの直接アクセスに代わり、Webベースで安全なSSHトンネル経由でのサーバー接続を、「Mobingi ALM」のコンソール画面から離れることなく行えます。

  8. オープンソース化:
    「Mobingi ALM」は、ユーザーコミュニティからのフィードバックによりアップデートを重ねてきたことからオープンソース化を実施、コミュニティドリブンなプロダクトリリースを行っていきます(オープンソース版 GitHubリポジトリ)。

Mobingi ALM 概要

クラウド自動化サービス「Mobingi ALM」は、複数のパブリッククラウドの複雑なリソース管理を自動化する、DevOpsのためのSaaS(Software as a Service)です。

アプリケーションの継続的なプロセス管理に用いられているコンセプト「アプリケーション・ライフサイクル・マネジメント(Application Lifecycle Management = ALM)」に基づいて設計されており、パブリッククラウドサービスでのサーバーやストレージなどの調達(プロビジョニング)から、言語・OSなど種々の開発環境の設定(コンフィギュレーション)、プログラムの実行・更新、アプリケーション運用時のモニタリングやスケーリングなどを自動化を実現します。

従来インフラエンジニアの大きなリソースを割いて管理する必要のあったパブリッククラウドを、レベルやスキルセットの異なるあらゆるWebエンジニアが簡単に使いこなすことを目指しています。

モビンギ株式会社について

  • 会社名:モビンギ株式会社(Mobingi, Inc.)
  • 設立:2015年1月
  • 代表者:代表取締役 Wayland Zhang(張 卓)
  • 本社所在地:東京都港区元赤坂1-3-9 K-Frontビル 5階
  • URL:https://mobingi.co.jp/

本件に関するお問い合わせ先

  • 担当:新井
  • メールアドレス:press@mobingi.com